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映画『食べることは生きること ~アリス・ウォータースのおいしい革命~』|食が変われば世界が変わる、私たちの企業理念とのつながり

2025/12/02

映画『食べることは生きること』を名古屋で鑑賞して

先日、名古屋・星が丘三越にて上映されていた
映画『食べることは生きること ~アリス・ウォータースのおいしい革命~』を鑑賞しました。

もともとこの映画は、現社長から「ぜひ観てほしい」と勧められていた作品です。
その背景には、当社の礎を築いた前社長・川崎潤也が、アリス・ウォータースの思想に深く共感していたという経緯があります。
そのことを聞いていたからこそ、「この映画を通して、会社の原点に触れられるかもしれない」という思いで映画館に向かいました。


アリスウォータースとは・・(公式サイトより)

1971年、カリフォルニア州バークレーにアメリカで初めて、地域の農家と食べ手を直接つなぐフランス料理店「シェ・パニース」が開店した。旬を生かした料理と気取らないあたたかさで客をもてなし、予約の取れない人気店となった「シェ・パニース」。その在り方はのちに「地産地消」「ファーマーズ・マーケット」「ファーム・トゥ・テーブル」というコンセプトに発展し、世界中で知られるようになる。そんな「シェ・パニース」のオーナーシェフの名前は、アリス・ウォータース。半世紀をかけて、世界中の料理人と教育者に影響を与え、「オーガニックの母」「おいしい革命家」と呼ばれるようになった。

引用元:映画『食べることは生きること ~アリス・ウォータースのおいしい革命~』公式サイト「映画概要」、ユナイテッドピープル, https://unitedpeople.jp/alice/(2025年12月1日アクセス)

前社長・川崎潤也は、このアリス・ウォータースの考え方に強く共感し、生前にバークレーを3回ほど訪れ、実際にシェ・パニースにも足を運んでいたと聞いています。

私自身は前社長と直接お会いしたことはありません。
しかし、この映画を観たことで、いま当社が掲げている在り方や理念の根底に、こうした「食」への思いが流れているのだと、あらためて実感することになりました。


「食べる」ということに、あらためて気づかされた時間

映画を通して強く感じたのは、
「食」の持つ力は、想像以上に大きく、広いものだということです。

これまでも、「食は大切なものだ」と考えていたつもりでした。
しかし、アリスの言葉や実践を目にするうちに、

自分がとらえていた「食べること」は、
非常に限られた一面にすぎなかったのではないか。

と、何度も気づかされました。

私たちは日々、「お腹を満たす」「栄養をとる」という意味で「食べる」と表現しがちです。
一方で、アリスが語る「食べる」は、それだけに留まりません。
地域を知り、季節を知り、人と人とのつながりをつくる行為として、「食べること」が描かれていました。

その姿を通して、あらためて**「食は、人と人、土地や季節、そして未来までもつないでいくもの」**なのだと感じました。
映画の中で語られていた「食が変われば世界が変わる」というメッセージは、食に関わる会社で働く私にとって、決して他人事ではなく、自分たちの在り方そのものを問い直す言葉として心に残りました。


スローフードは「難しいもの」だと思っていた先入観

正直に言えば、映画を観る前の私は、スローフードという言葉に対して、

  • 物価高や忙しさのなかでは実践が難しいもの
  • 丁寧な暮らしができる、一部の人のライフスタイル

というイメージを持っていました。

限られた時間や家計のなかで、毎日の食事に手間やコストをかけ続けることは簡単ではありません。
そのため、スローフードは大切だと感じながらも、どこか自分の生活とは距離のあるもののように思っていたのです。

ところが、映画の中でアリスが子どもたちと畑に出て土を触り、生産者と対話し、素材と向き合いながら料理をしていく姿を見ているうちに、

スローフードとは、特別な誰かのための特別な暮らしではなく、
日々の小さな選択と行動の積み重ねなのだ。

というメッセージを受け取ったように感じました。

そのなかでも、特に心に残っているのが、生産者の方がアリスと向き合って話をするシーンです。
長い年月のあいだ、オーガニックな農業に取り組む中で、きっと収入面の不安や、周囲の理解が得られないつらさ、何度もくじけそうになった瞬間があったのだろうと思います。私たちにはすべてを知ることはできませんが、その積み重ねの重さは、言葉の端々から伝わってきました。

アリスと対話する中で、その生産者は「自分たちの選択は間違っていなかった」と確かめるように涙を流します。
その姿がとても印象的で、食の裏側には、見えない苦労と、それでも続けていこうとする強い意志があるのだと、胸が締めつけられるような思いになりました。

私たちは普段、食卓に並んだ状態の「食」だけを見てしまいがちです。
でも、その一皿の向こう側には、迷いながらも信じる道を選び続けている生産者の方々がいる。
そのことを忘れずにいたい——食に関わる会社として、あらためてそう感じさせられる場面でした。


ふだんの行動の中にあった、スローフードの「種」

映画をきっかけに自分の日常を振り返ってみると、
普段何気なく行っている行動の中にも、スローフードの理念につながる要素があることに気がつきました。

  • 野菜を選ぶとき、自然と産地や生産者の名前に目を向けていること
  • 旅先で、その土地ならではの料理や食材を味わいたいと思うこと
  • 地元の小さなお店で、店主やスタッフの方と少し言葉を交わす時間が好きなこと

それぞれは小さな行動ですが、映画を通して「なぜ自分がそうしているのか」が少し言葉になったような感覚がありました。

さらに、当社のビジョンマップを見返したとき、その中に描かれている未来像が、スローフードの理念と重なっていることにも気づきました。

  • 近所のおばあちゃんが料理教室を開いている
  • 自分たちで野菜を育てている

といった景色は、まさに「人」と「地域」と「食」がつながっている世界です。

きっと、多くの人が心のどこかで、いまの食の在り方や環境に対して危機感を抱いているからこそ、こうしたビジョンや行動が自然と芽生えてきているのではないかと感じました。


日本で広がる「地産地消」という取り組み

いま、日本では学校給食やさまざまな場面で「地産地消」の取り組みが広がりつつあります。
地産地消とは、その名のとおり、

地域で育った食べ物を、地域で食べること

です。

輸送距離が短くなることで環境への負担が減り、
生産者の顔が見えることで安心感や信頼感が生まれ、
その土地ならではの食文化を守ることにもつながります。

これは、スローフードの考え方を具体的なかたちに落とし込んだ取り組みであり、
「食を通して世の中を良くしていきたい」という多くの人の思いが表れた動きだと感じます。

映画の公式サイトには、次のような言葉が記されています。

「食べ方を変えれば、人の価値観、そして社会が変わります。さあ、皆で動きましょう。気候変動を止め、地球と私たち自身の健康を回復するために。」――アリス・ウォータース

引用元:映画『食べることは生きること ~アリス・ウォータースのおいしい革命~』公式サイト「映画概要」、ユナイテッドピープル, https://unitedpeople.jp/alice/about (2025年12月1日アクセス)

「食べ方を変える」という、一人ひとりにとって身近な行動が、
価値観や社会そのものを変えていく力を持ちうるのだと、静かに問いかけられているように感じました。


むずかしいことではなく、「気づき」と「小さな一歩」から

物価高や忙しさのなかで、「丁寧な暮らし」や「スローフード」という言葉は、どうしてもハードルが高く見えがちです。

しかし、この映画『食べることは生きること ~アリス・ウォータースのおいしい革命~』を通して、

スローフードは、完璧さを求めることではなく、
気づいた人から、できる範囲で一歩を踏み出していくこと

なのだと教えられたように感じました。

たとえば、

  • 野菜を選ぶとき、価格だけでなく生産者や産地にも目を向けてみる
  • 週に一度でも、旬の食材を意識して食卓に取り入れてみる
  • 地域の方とのちょっとした会話を大切にしてみる

そんな小さな行動でも、積み重ねていけば確かな変化につながっていくはずです。


「Food is Life ~食べることはいきること~」という企業理念と、これから

私たちの企業理念は、

「Food is Life ~食べることはいきること~」

です。

今回、アリス・ウォータースの映画を通して、この言葉の意味をあらためて深く考える機会となりました。
私たちは、単に「おいしいもの」を届けるのではなく、食を通して「人」と「地域」と「未来」をつないでいきたいと考えています。

現社長の推薦で観た一本の映画でしたが、
その背景には前社長の強い思いがあり、
いまの当社のビジョンや取り組みは、こうした思想と確かにつながっている——
そのことを静かに教えてくれる時間でもありました。

「食べることは生きること」。
そして、映画の中で示されていたように、「食が変われば世界が変わる」。

私たちは、食に関わる会社として、その変化の一端を担える存在でありたいと考えています。
この言葉を胸に、これからも私たちなりの小さな一歩を、ていねいに積み重ねていきたいと思います。

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